截きり金かねとは
焼き合わせた金箔を、極めて細い線状に截り、それを二本の筆で操り、接着しながら様々な文様を描き出す技法です。
仏教と共に大陸から伝来し、平安時代以後、我が国独特の優美で華麗な仏教美術の花を咲かせました。
しかし、その後の仏教美術の凋落と共に截金の手法は衰退、一時は技の伝承も危ぶまれました。
近年になり、ようやく御仏の荘厳として、また様々な美術の世界に広がり、截金の美しさと、その精緻な技巧が再び注目され始めました。
©2023 Kanami Ikeda